ある年はなんと洗面器。
それがなんとも絶妙。ノスタルジーを感じる色調の洗面器の中のツバキがいとおしい。
愛されるツバキ。もはや受動態。最後まで。
またある年は鉢の受け皿。
ツバキへの情熱は飽きることがない。
熱き血潮を感じるオタクとはなんと清々しく、
語られても不快にはならず、多少呆れたりはするが、ひれ伏したくなる
尊敬の念が生まれたりもする。
そして今年、陶器の器へ。
鉛色の冬の空の下、艶やかな葉はわずかな光を反射して庭に明るさをくれる。
落ちてもなおその可憐な形状をとどめる椿、あっぱれ。
花弁の傷みもまた、いとをかし。そう最後まで。
5種類に分類されるといわれる絞り柄、これは縦絞り系。
次回は椿の模様について・・。